こんにちは。kazです。
教員休職中に書いた記事をご紹介します。
1年半経った今のコメントも追加して書いています。
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休職してよかったこと
小学校の教員を休職しています。
二人の幼い子を育児中です。
休職して約4か月経ちます。
正確に言うと病気休暇3か月、休職約1か月です。
学校へ行けない状況になりながらも、
「私が休んだら子どもたちが困る、先生方に迷惑がかかる」
と、行っては休み、休んでは行きを繰り返していました。
精神科にも通い、休んだ方がいいと言われながらも、また出勤してしまったり…
なかなか病気休暇に踏み切れなかったのです。
病休に入るというのはかなりハードルの高いものでした。
しかし、休みに入ってしまったら、いろいろな苦しさから逃れられました。
終わりではなく、新しい自分がスタートしたのです。
今では病休・休職して本当に良かったと思っています。
特に良かったこと、それは、
休職が今後のキャリアアップにつながったということです。
休職したらキャリアダウンではないかと思われますよね。
そもそも、キャリアとは
仕事も人生も含めた「生き方」そのものを指すものだそうです。
これも休職したことで得た知識です。
休職によって、キャリアを見つめ、キャリアを磨き始めました。
具体的に、どんな変化があったのか3つ記します。
自分の強みを再発見できた
病休に入る前、入った後すぐの精神状態は、
「何もできない自分が悔しい、悲しい、恥ずかしい、惨めだ・・・」
と自分を否定することしかできず、酷いものでした。
いわゆるうつ状態でした。
そんな時、たまたま図書館にいくことがあり、
本を何冊か借りて読んだところ、少し気持ちが楽になるのを感じました。
「学校にいる自分」にしか向いていなかった視点を、
外へずらしていくことができたのだと思います。
その後は、本を読み漁り、カウンセリングを受け、セミナーや講演会に参加し、キャリアコンサルタントに相談に行き、と外へ外へ行動していきました。
自分に、人生に、とことん向き合いました。
学校という枠を外し、自分のもつ強み、弱みを見直しました。
そうすることで、適応できない自分が悪いのではなく、問題は別にあるということに気づきました。
紆余曲折、うつ状態に戻ることもあり、3か月ほどかかりましたが、状態が安定してきました。
そして自信を取り戻すことができました。
誇張でもなんでもなく、自信が倍増しました。
強みを生かして仕事をしていこうと考えを転換することができました。
<1年半経過した今> 自己評価が低かった教員時代、いつも他の先生と自分を比べていました。 悪いのは自分。自分が頑張れば、努力すれば。という思考。 休職をきっかけに、自信が向上したのは ・自己診断ツール ・教員以外の人の生き方や考え方 ・学校関係者以外の評価 これらによって、自分自身を客観的に見ることができました。 セルフイメージを高め、素敵な自分に気づいていきました。
教育の真の目的に気づいた
病休に入ってすぐ、保育士向けの講演を聞きに行きました。
その先生の導入の言葉にハッとさせられました。
「想像もできない20年後を生きる子どもたちをどう育てるか―」
変化の激しい時代です。
20年どころか10年後、5年後だってどう変わっているかわからない世の中…
その視点をもって教師として子どもたちに関わっていたか?
答えはノーです。
じゃあ何を目指してやっていたのか?
恥ずかしながら、「1年間大きな問題を起こさないこと」です。
同じような心持で日々過ごしている人も多いのではないかと思います。
それもそう、だって、本当に多忙なんです。
多すぎる業務をやり遂げるためには、余計な問題を起こさないで!という思考になってしまいます。
一生懸命やっているのに、なんで言うこと聞かないの?
→ あなたたちのためにやってるのよ。
→ 子どもたちのせいにするなんて、教師向いてないかも・・・
→ 私はダメな人間だ・・・
→ でも私が何とかしなきゃいけない!
自己嫌悪のループの中にいました。
なんとかがんばって無事に学期末を迎えました。でもなぜか達成感がない。
やっとその違和感の正体がわかりました。
そもそも何のために子どもたちの前に立っているのか、学校とは何のためにあるのか、
真の目的を完全に見失っていました。
目の前にある仕事をこなすということが目的になっていました。
忙しさのあまり、その状態で何年も教員を続けていたなんて、恐ろしいです。
休職によって、客観的に自分や学校を捉えることができました。
<1年半経過した今> 教育もそうですが、生活も人生も。 何のために仕事をし、何のために生きているのか 何のために今これをやっているのか。 人生の目的を持っているか、いないかで 一つ一つの言動や選択が変わり 生き方が変わり、人生が激変します。
仕事の捉え方が変わった
読んだ本の中で興味深かったのは、いわゆるビジネス書でした。
初めに読んだのは、勝間和代さんの著書「会社に人生を預けるな」でした。
単純に「会社」を「学校」に置き換えて読もうと思い手に取りました。
印象に残っているのは
「終身雇用制度にしがみついてはいけない」ということでした。
え?雇ってもらえているんだから、それ以上の安定はないでしょ?
と思いましたが、今はそういう時代ではないみたいですね。(10年前の書籍ですが)
既存のものとか枠とかにどうしてもこだわってしまう自分がいます。
特に仕事は人生の大きな部分を占めるものだから、なおさらです。
そこから外れたら自分でなくなってしまうような、安定を失ってしまうような。
だから自分が無理をすることで何とか枠内に収まっていました。
結局無理が重なって、苦しくてどうにもならなくなってしまいましたが・・・
枠にはまる必要はないし、苦しくなったら枠を変えるなり外に出るなりすればいい。
休職はまさに、教師としての自分の枠を越えたということです。
教師の前に一人の人間である自分に戻りました。
終身雇用制度を絶対視することは危ないと思うようになりました。
安定(にみえるもの)よりも進化する自分を選択したいです。
だから私は、休職したことに1ミリも後悔していないし、退職も転職も視野に入れて考えられています。
<1年半経過した今> 休職も退職も1ミリも後悔していませんし、 今では教師を14年頑張り続けたことも良かったと思えます。 あの時にわからなかったから、今わかって伝えることができるし 家族やお金や自分自身の大切さ、人生の面白さも味わえています。 そう、辛いことは永遠に続かない。 行動すればそれがわかるだけなんだと思う。 今では私の周りは、独立起業とか無職とかばかりw 百聞は一見に如かず。世の中広し。 実際に見て見ると、枠なんて簡単に外れます。
最後に・・・
休職してよかったと思うことはあっても、
休職しなければよかったと思うことはありません。
そして、大切なことに気がつけた今、これからの自分の人生が楽しみになりました。
もちろん、悩みがゼロになったということではありません。自分の人生を歩いているという実感があります。
自分のこと、家族のこと、仕事のこと、自分を取り巻くいろいろなことに向き合える貴重な時間をいただけたことに感謝しています。
自分の人生を、自分の足で歩いている感覚。
<1年半経過した今> 今まで、フワフワしてて、本当に居心地悪かった。 私の居場所はここじゃないって、わかっていた。 嘘って突き通せないんです。 心も体も正直なんです。 なんとか頑張る よりも 本音に正直に。 そっちの方が幸せに近い。
休職に関して悔いが残っていることがあります。
それは、学期の途中で休みに入ってしまったことです。
それによって、子どもたちや保護者や先生方に多大なる迷惑をかけてしまいました。
できれば1年間は全うしたかった。
でも、もし悩んでおられる方がいたら伝えたい。
迷惑をかけると思っていたらいつまでも苦しい状況から逃れられないです。
自分の人生を犠牲にしてまでやらなければならないことはないと思います。
そんな人が他人の人生を預かれると思いますか。
何か違う、辛い、やめたい、そういう自分の声に耳を傾けてほしいです。
話を聞いてくれる存在がいたら、なおいいのですが。
申し訳なさはありますが、それでも、私は休職して本当によかったと思っています。
<1年半経過した今> 申し訳なさはあります。 あの時の子どもや保護者にどんな顔して会えばいいのか悩みます。 でも、私が誰かのために一生懸命にエネルギーを注いでいれば わかってくれるとも思います。 自分がそのことに向き合えてないだけみたいですね。 上にも書いたけど、自分の本音に正直に生きることが、 自分のためにもみんなのためにもなるってこと。
※これは2019年1月17日に書いた記事を再編集したものです。
コメント
Very interesting details you have remarked, appreciate it for posting.Raise blog range